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令和5年度事業計画

 新型コロナウイルスの影響が長期化し、社会生活及び企業活動に大きな影響を与え続けているが、ワクチン接種の進展や政府による活動規制の緩和による「Withコロナ」を前提とした経済の正常化が期待される。しかしながら、ウクライナ危機に端を発する、国際情勢の目まぐるしい変化や、原油高、円安、物価高騰など市民生活と中小企業の経営を直撃している。特にコロナ融資の返済開始、地方における少子高齢化・人口減少による商圏の縮小などによって更なる経営悪化が懸念される。

 このような中、大曲商工会議所は「Withコロナ」を念頭に、会員企業の多岐にわたる経営課題解決に向け、事業効率化のためのデジタル化実行支援や様々な支援施策を実施し、会員企業の経営維持と再興のため継続的に支援する。

 さらに、民間や各地区で取り組むまちづくりを支援するとともに行政、関係機関との連携を図りながら地域資源を活用するなど、観光振興の面においても注力する。

 また、花火産業構想第Ⅱ期の推進と「第95回全国花火競技大会」を中心とする花火大会の開催を通じ、交流人口の増加、地域経済の活性化を図り、国際花火大会の開催など100回大会に向け「大曲の花火」の国際化を着実に進めていく。一方で、「大曲の花火」の新たな展開拠点となる「大曲の花火」出品業者宿泊施設・大会管理運営施設の建設に着手し、完成後の利活用や運営方法の詳細について更なる検討を重ねていく。

〈基本方針〉

  1. Withコロナを踏まえた経営支援の継続と強化
  2. 新たな制度への対応と組織・財政基盤の強化
  3. まちづくりに対する支援と地域資源を活用した観光振興
  4. 「大曲の花火」の国際化の推進
  5. 花火ブランドの強化・拡充

本部事業部

「Withコロナ」を踏まえた経営支援の継続と強化

1.会員企業に対するコロナ経営相談支援体制の継続と強化

(1) コロナ禍における経営課題抽出と対応

通常の巡回に加え、コロナ禍の影響を強く受け、支援金等受給した事業者を中心に巡回訪問を通じ、現状の把握と経営課題解決に努める。

(2) 個別相談会開催による金融支援

コロナ関連融資据置期間の終了に伴う返済の開始などを踏まえ、新たな資金調達や返済条件の見直しなどに対応するための個別相談会を複数回実施する。

  1. 個別金融相談会の開催(5月・7月・9月・11月)
  2. 小規模事業者に対するマル経融資の活用
  3. 金融機関との連携強化による迅速な対応
(3) デジタル化に伴う実行支援

一昨年度から実施しているデジタル化の推進を継続して行い、専門家派遣も活用して実践的な支援を行う

  1. 移動商工会議所によるGビズIDの紹介
  2. デジタル化実施に係るセミナー及び個別説明会の開催
  3. 専門家派遣支援
(4) 創業支援の充実

事業計画作成支援、創業補助金の活用による創業の促進を図り、地域事業者の減少を最小限に抑制し、会員増加を目指す。

  1. 大曲創業塾の開催 1月
  2. 創業個別相談会開催 2月
  3. 創業者に対する窓口相談による各種支援と起業後の支援
  4. 県、市創業助成金、補助金の活用
(5) 「第4回商工会議所まつり」開催による会員企業の情報発信

体験を通した会員企業のサービス、技術の発信のため商工会議所まつりを開催する。また、これまでの体験を中心とした企画に加え、新たに「食」をテーマとした取り組みを展開する。(5月20日開催)

(6) 第2期経営発達支援事業による継続支援
  1. 地域経済動向調査の実施
    ・景況調査 年4回実施(4月・7月・10月・1月)
    ・短期経済観測調査 毎月実施
  2. 経営状況の分析と事業計画策定支援
    ・「BIZミル」による年間支援件数 80社
  3. 需要動向調査と需要開拓支援
    ・各種イベントにおける需要動向調査
    ・関係機関との連携による情報収集体制構築及び情報収集・分析
  4. イベント活用による
    ・市内各種イベント等の活用による地域内での売上増加支援(BtoC)
    ・商談会、展示会参加による地域外販路拡大支援(BtoB)

新たな制度への対応と組織・財政基盤の強化

1.税制改正に伴う支援

 令和5年10月1日から開始されるインボイス制度など、事業者の混乱防止に向け各種法改正への対応支援と周知を引き続き行う。また、税務当局や専門家との連携による説明会なども開催する。

  1. インボイス(適格請求書)制度への対応に関する相談会(年2回)
  2. 電子帳簿保存法への対応に関する相談会(年2回)
  3. 帳簿の機械化促進(業務効率化)

2.SDGs(持続可能な開発目標)への継続的取組み

 昨年度登録した秋田県SDGsパートナーの指標を検証するとともに、行政と連携した施策を実施する。

  1. 商工会議所としての取組みの検証
  2. 会員企業に対する普及啓発
  3. 大仙市と連携した施策の実施

3.会員の加入促進

・新規会員加入促進による財政基盤強化
年間加入目標件数 45件

4.共済制度の普及拡大

  1. 年間加入目標口数 80口
  2. 共済加入者への福利厚生の充実
    (お祝い金、見舞金等の給付)
  3. 募集キャンペーンの実施
    ・会議所共済・福祉制度 春のキャンペーン(5月1日~6月30日)
    ・会議所共済・福祉制度 秋のキャンペーン(10月1日~11月30日)

5.感染防止対策を講じた各種事業の実施

  1. 商工会議所野球大会の実施(6月3日、4日)
  2. 移動商工会議所の開催(6月)
  3. 「大曲の花火ウィーク」の実施(8月)
    大曲の花火と連動したイベントである花火ウィークは11回目を迎え、8月26日の全国花火競技大会との相乗効果を創出する。
  4. 会員大会の開催(11月下旬)
  5. 新春賀詞交歓会の開催(1月上旬)
  6. 新入社員合同入社式の開催(3月中旬)

まちづくりに対する支援と地域資源を活用した観光振興

1.官民連携による地域活性化

 民間のノウハウを活用したまちづくりと観光振興を図る。

  1. 「食」をテーマにした新たな観光振興の取り組み
  2. 各地域の資源活用に関する調査検討
  3. 大曲駅西口土地利活用事業計画の検討

花火振興事業部

「大曲の花火」の国際化の推進

1.国際花火シンポジウム誘致活動

2.国際花火競技大会開催に向けた調査検討

3.外国人観光客の誘致

花火ブランドの強化・拡充

1.新様式での大会運営の実施

  1. 大曲の花火―春の章―
    「新作花火コレクション2023 世界の花火・日本の花火」 4/29日開催
  2. 第95回全国花火競技大会 8/26日開催
  3. 大曲の花火―秋の章―「花火劇場」 10/7日開催

2.若手花火師育成事業の実施

  1. シュミレーションソフトを使用した作品発表会実施による技術力の向上

3.花火拠点の創出

  1. 「大曲の花火」出品業者宿泊施設・大会管理運営施設の建設
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